リベルサスは、2020年6月に製造販売承認を取得、2021年2月に販売開始となった、GLP-1受容体作動薬という糖尿病治療薬でもありダイエット効果を期待できる飲み薬です。
GLP-1受容体作動薬にはオゼンピックやサクセンダという注射薬がありましたが、リベルサスは飲み薬でダイエット効果を期待できるという点で画期的です。
目次(クリックで開閉)
リベルサスは飲むだけでダイエット効果が期待できる?
リベルサスには以下のような特徴があります。
- 食欲を抑える
- 満腹感が持続する
- 血糖値をコントロールする
リベルサスは、食欲中枢に働きかけて食欲を抑えます。また胃酸の分泌を抑制して消化を遅くするので満腹感が持続します。さらには血糖値のコントロールにも関与しており、糖分を消費しやすい状態にするのがリベルサスの特徴です。
これらの働きによって、これまで通りの生活をしていても、自然と食事量が減り、ダイエット効果が期待できるのです。
リベルサスはどうやって使う?
リベルサスは使い方に注意が必要な薬です。用量・用法を守って正しく使用しましょう。
リベルサスの用量は?
リベルサスには3mg錠、7mg錠、14mg錠があり、ミリ数が上がるほど効果は高くなります。飲み始めは吐き気、下痢、便秘といった胃腸症状が出やすいので、3mg錠から内服を始めます。胃腸症状が出ても次第に慣れてくるのが通常です。慣れてきたら最低1ヶ月は同じ用量で内服して、徐々にミリ数を上げていきます。たとえば、3mg錠で1ヶ月内服して問題なければ次に7mg錠で1ヶ月、それも問題なければ14mgに増量、というようにします。3mg錠や7mg錠で効果が十分な場合はそれ以上量をあげない場合もあります。
リベルサスの用法は?
リベルサスは朝起きたときに飲み、その後30分間は食事、飲水、他の薬を内服しないようにしましょう。リベルサスは1日1回の内服でよいので、今までのGLP-1ダイエットのように定期的な注射が必要ないところが利点です。また、常温保存なので保管も簡便です。
リベルサスにはどんな副作用がある?
リベルサスの代表的な副作用は、胃腸障害、膵炎、低血糖症状です。それぞれについて詳しく確認していきましょう。
胃腸障害(吐き気、下痢、便秘など)
最も多い副作用は軽度の吐き気、下痢、便秘といった胃腸症状です。症状が軽ければ内服の継続は可能で、内服期間が長くなると次第に慣れて症状が軽くなっていくことが多いです。3mg錠、7mg錠、14mg錠と徐々に1ヶ月毎に量を上げていくことで胃腸症状が出にくくなるメリットがあります。
膵炎(腰痛、背部痛など)
稀に膵炎の副作用が出るという報告がありますので、腹痛や背部痛が強い場合は速やかにリベルサスを飲むのをやめて、医師に報告してください。過去に膵炎にかかったことのある患者様はリベルサスの内服ができません。
低血糖症状(ふるえ、発汗、倦怠感など)
リベルサスは食欲を落とすことで体重減少を期待する経口薬ですので血糖は通常下がらないですが、稀に低血糖の症状の報告があります。特に、リベルサス内服後に食事をとらないとなりやすい傾向があります。ふるえ、発汗、倦怠感がある場合は速やかにリベルサスを飲むのをやめて、医師に報告してください。
※上記以外にも服用後に気になる症状があるときには、医師までお気軽にご相談ください。
治療の流れ
当院では通常診療の他にオンライン診療にも対応しています。リベルサスの服用に興味があるときには、いつでもご連絡ください。
通常診療の場合
-
診療当日に来院する
当院では、待ち時間を短縮するための「WEB受付システム」を導入しています。開院後、「WEB受付システム」で事前に受付し、「呼び出し中番号・待ち人数確認ページ」を参考に、取得番号に合わせて来院していただくと待ち時間を短縮できます。
~来院時の注意点~
- 受付で取得番号の呼び出し時に不在の場合は、キャンセル扱いとなります。 お時間に余裕をもってご来院ください。
- 窓口受け付け時間内に当院へお越しいただけなかった場合には、キャンセル扱いとなります。あらかじめご了承ください。
-
問診票に記入する
初診の方は、問診票に必要事項をご記入ください。
-
医師の診察を受ける
現在服用中の薬や治療中の病気がある方、アレルギーのある方は診察中に医師までご相談ください。
-
薬の受け取り・お会計
医師の診察後、リベルサスを安全にご使用いただけると判断されれば、お会計時にリベルサスをお渡しいたします。
オンライン診療の場合
当院では、GLP-1内服薬のオンライン診療をしています。下記の流れに従って、ホームページからお申し込みください。
-
「GLP-1オンライン診療申し込みフォーム」で手続きをする
各種情報を申し込みフォームに記入してください。保険証、医療証、採血情報などがあるときには、画像を添付してください。
-
診察開始
予約した時間になったら、当院から患者様ご本人へ電話連絡をいたします。ご自宅などプライベートが保てる環境でお待ちください。医師の診察後、リベルサスを安全にご使用いただける体調だとわかればリベルサスの服用を開始できます。
-
お支払い
オンライン診療では、クレジットカード払いにのみ対応しています。
-
発送
入金確認後に郵送で薬を発送いたします。関東圏ですと4営業日ほどでお手元に到着します。郵送後の内服薬返品は受け付けていませんのでご了承ください。
※治療に関して不明点・疑問点があるときには、いつでもお気軽にご相談ください。
料金
院内処方(いずれも税込)
料金表 | |
---|---|
3mg錠 30日分 | 8,000円 |
7mg錠 30日分 | 16,000円 |
14mg錠 30日分 | 24,000円 |
オンライン診療(いずれも診察料・送料・税込)
料金表 | |
---|---|
3mg錠 30日分 | 9,000円 |
7mg錠 30日分 | 17,000円 |
14mg錠 30日分 | 25,000円 |
3mg錠 90日分 | 24,000円 |
7mg錠 90日分 | 48,000円 |
14mg錠 90日分 | 72,000円 |
診察のみ(薬を処方しない場合) | 1,100円 |
リベルサスについて
-
未承認医薬品等(異なる目的での使用)
リベルサスは医薬品医療機器等法において、2型糖尿病の効能・効果で承認されていますが、肥満治療が目的の使用については国内で承認されていません。 -
入手経路等
国内の医薬品卸業者より国内の承認薬を仕入れています。 -
国内の承認医薬品の有無
国内で肥満治療の効能・効果で承認されているGLP-1製剤はありません。 -
諸外国における安全性などに係る情報
GLP-1受容体作動薬の注射製剤が米国FDAで肥満治療薬として承認されています。
GLP-1 リベルサスのオンライン診療を開始致しました。以下リンクのオンライン診療ページよりお申込みいただけます。
よくある質問
ここでは、リベルサスを使う時に気になる質問をまとめています。
- リベルサスを使えない人はいますか?
- 妊娠中の方、妊娠希望の方、授乳中の方、膵炎や糖尿病を患っている方は内服ができません。甲状腺機能低下症により甲状腺ホルモンの補充療法を行っていてリベルサスを内服する場合は、採血による甲状腺機能のモニタリングが必要になります。
- リベルサスと他のGLP-1受容体作動薬の違いは?
- リベルサスはセマグルチドという成分で、食欲中枢にあるGLP-1受容体に作用して食欲を抑える経口薬です。リベルサスはオゼンピック、サクセンダ、ビクトーザといったGLP-1ダイエットの注射薬と同じGLP-1作動薬で、その中でも効果の高いオゼンピックと同じセマグルチドが成分ですので、簡便に高い体重減少効果がでる可能性があります。
GLP-1ダイエットには経口のリベルサス以外にも注射薬のオゼンピック、サクセンダ、ビクトーザなど複数ありますが、7種類のGLP-1薬の中でリベルサス錠とオゼンピックの2つが体重減少効果が一番高いことが2021年3月のアメリカからの論文で示されています(Ther Adv Endocrinol Metab. 2021)
注射を打ち続ける必要がある、冷蔵保存が必要、など注射にはデメリットがありましたので、1日1回の内服ですむリベルサスは簡便ではじめやすい治療と言えます。 - リベルサスとほかのダイエット薬との違いは?
- 過去に使われていたダイエット薬としてはサノレックス(マジンドール)という食欲を抑える飲み薬やゼニカルという脂肪吸収阻害薬が有名ですが、リベルサスの方が副作用が少なく長期的に使える飲み薬です。
オゼンピック、ビクトーザ、サクセンダといったGLP-1ダイエットの注射薬に比べると注射の痛みがない、常温保存でよいので保存や持ち運びが楽、という特徴があります。 - リベルサスは市販品として購入できるの?
- リベルサスは、薬局やドラッグストアでは購入できません。クリニックで医師の診察を受ける必要があります。もしも海外から個人輸入で購入するときには、すべて自己責任での服用となります。輸入品の中には、偽物の薬が販売されているなどのリスクもあるため、個人輸入は控えた方がよいでしょう。
- リベルサスはどのぐらいで効果が出る?
- リベルサスによる体重減少の効果は早くて1か月、通常3~4か月であらわれます。もしも3~4か月投与しても効果が出ないときには、医師の指示通りの服用方法ができているかを見なおしてみましょう。また薬の効果が出ないからといって自己判断で服用を中止するのは避けましょう。服用中止後にリバウンドしてしまう可能性があるためです。
リベルサスの効果を実感するタイミングには個人差があります。効果を実感できないときには、14mgまで増量できます。もしも14mgまで増量しても、食欲が低下しないなど薬の効果を実感できないときには医師までご相談ください。 - ダイエットに失敗した経験がある人でもリベルサスは効果が得られますか?
- リベルサスは食欲を抑制する効果があるので、無理な食事制限をすることなく減量が期待できる薬です。これまで厳しい食事制限や無理な運動をしてダイエットに挫折した方でも効果を得やすい薬といえます。
- リベルサスは保険適用できる?
- リベルサスは、「2型糖尿病」患者に対してのみ保険が適用されます。減量目的で使用する場合には、保険適用されずに自費診療となるため注意しましょう。
※上記以外に気になる点があるときには、いつでも池袋駅前のだ皮膚科までご相談ください。
※テスト環境のためコラム非表示
表示タグ:ダイエット