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尖圭コンジローマってなに?
ウイルス性イボと同じヒトパピローマウイルス(HPV)が原因となる病気で、男女問わず陰部にぼつぼつしたイボができます。手足に多いイボと同じHPVが原因ですが、原因となる型が異なります(尖圭コンジローマはHPVの6と11という型が原因)。
性感染症(STD)の一種ですので、尖圭コンジローマの診断になった場合には、梅毒、HIVなど他の性感染症もチェックした方がいい場合もあります。ご相談ください。
尖圭コンジローマの症状は?
男性では亀頭、陰茎、陰嚢、下腹部、肛門周囲など陰部に肌色~黒っぽいイボがポツポツと出現して増えていくのが特徴です。大きくなると、数センチの巨大なできものになることもあります。女性の場合も外陰部、場合によっては膣内部などの内性器にも症状が広がります。
尖圭コンジローマはどうやって診断する?
陰部にイボが多数出現すると、見た目で判断できます。ほかのできものと区別しにくい場合には、手術で切除して、顕微鏡の検査に出すこともあります。
尖圭コンジローマはどうやって治療する?
いくつかのいい治療法があり、症状によって組み合わせて治療していきます。
冷凍凝固療法
液体窒素による冷凍凝固療法で皮膚を凍らせ、徐々にウイルスの感染した皮膚を治療するのが一般的です。いぼの大きさによりますが、通常一回では取り切れないので、1~2週間隔で数回は連続して定期診察する必要があります。
ベセルナクリーム(イミキモド)
イミキモドという成分が入ったベセルナクリームが尖圭コンジローマに対して保険適応になっています。塗った場所で、皮膚のウイルスに対する抵抗力を上げて、コンジローマを退治します。隔日で夜寝る前に陰部にぬり、朝起きたら洗い流すようにして使います。免疫の機能を上げる分、皮膚が赤くなり炎症を起こしやすくなるので、毎日ではなく隔日で使います。2-3ヶ月ほどは治療期間としてみる必要があります。少し赤くなる程度ならば使い続けて問題ありませんが、じゅくじゅくして痛くなるような場合には間隔の調整など必要になりますので相談してください。
切除(手術)
メスやラジオ波メスで切除する方法があります。コンジローマが大きい場合、数が少なく取り切れる場合には手術は再発率が低く、治療に適した方法です。同時に病理検査を実施できるので、診断も確定させることができます。
※テスト環境のためコラム非表示
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